でも、想像はできる

あなたの気持ちは、あなたにしか分からない。

その人の気持ちも、その人にしか分からない。

その人は、あなたではないし、

あなたも、その人ではないのだから。

でも、想像はできる。

 

確か、こんな感じだったはず。

以前、本か、ネット記事かで出逢った言葉。

最近、特に思い出すようにしています。

 

私は、私の気持ちしか分かりません。

一番身近にいる夫の気持ちも分かりません。

通りすがりにチラッと見た人達の気持ちも分かりません。

テレビでインタビューを受けている人達の気持ちも分かりません。

私は、その人ではないのだから。

でも、想像はできます。

 

ニュースは新型コロナウィルス一色。

テレビやネット、実際に見た光景に、

悪態をつくことが多くなってきました。

「なんで外に出てるの?」

「なんでそんなことやってるの?」

「なんで?」

「なんで?」

そんな自分に嫌気がさしてきました。

全て分かっているかのように、

正義の剣を振りかざしていることに。

私は、私のことしか分からないのに。

なぜ、分かった気になっているのでしょう。

 

私は、私の気持ちしか分かりません。

でも、想像はできます。

悪態をつく前に、想像を。

「こんな事情があるのかもしれない」

悪態ばかりついて、嫌味な顔になる前に、想像を。

「この人にはこの人なりの事情があるのだろう」

 

「想像する」

最近特に気を付けています。

でないと、どんどん嫌味な顔になっていきそうで。

もしかしたら、もうなっているかもしれません。

悪態つくのは簡単です。

「悪を成敗!」

快感も味わえます。

でも、一瞬です。

心の中の黒いモヤが増えていくだけです。

 

不安定な世の中だからこそ、少しでも心穏やかでいたいのです。

穏やかな顔でいたいのです。

私は、私のことしか分かりません。

でも、想像はできます。

私は、頑張ります。

想像することを、頑張ります。