手続きがスマホでできる時代。
マイナンバーカードと自分の顔を撮影した。
「なにこれ・・・」
何度も撮りなおす。
「え?なんで?」
何度も何度も撮りなおす。
自分の顔を。
「こんなにひどかった?」
鏡を見にいってみる。
「そこまでではないような・・」
再度挑戦。
「やっぱりひどい」
体重にしろ部屋の片付き具合にしろ、自分なりの許容範囲というものがある。
撮影された自分の顔は、許容範囲を大きく超えていた。
ほうれい線、マリオネット線、たるみ。
その日から、顔の運動を始めた。
顔の運動を始めて約1ヵ月。
少しずつだが許容範囲内に近づいている(と思いたい)。
どっちが本当?
鏡の中の自分、スマホカメラで撮影された自分。
どちらにせよ、今後のためにも顔の運動は続けている。
驚き。焦り。悲しみ。
感情のジェットコースターで大変だったが、
結果的には良かった。
顔の運動を始めるきっかけになったのだから。
スマホのおかげ。
余談だが、
どうしても状況を受け入れられなかったので、
自撮り写真を夫に見せた。
「私ってこんな顔?」
ハラハラドキドキ。違うと言って欲しい・・。
「こんな感じよ」
あっさり言われた。
「え?本当に?」
何度か食い下がったが、
「うん。こんな感じ」
覆ることはなかった。
そりゃぁね、正直に答えては欲しかったよ。
嘘やお世辞なんて求めてなかったよ。
だから、あなたは間違ってはないよ。
でもね、私ね、
すっごく勇気を出して聞いたの。
すっごく頑張ったの。
だからさ、
もう少し配慮しながら返事するとかさ。
明らかに妻が落ち込んでいるのだから、
さりげなくフォローするとかさ。
あとはあとは・・いろいろよ!いろいろ!
まぁでもさ、夫の正直な意見があったから、
現実から目を背けるわけにいかなくなったわけだし。
結果的には良かったんだよ。
顔の運動を始めるきっかけになったんだから。
なんか悔しいけど、
夫のおかげ。