少し前、
遠くに住む実の母から連絡がきました。
「新玉ねぎ出来たから送るね」
畑に何か出来たら、いつも送ってくれます。
すごくありがたいけれど、
「外に出ないで欲しいから、今回はやめとく」
と伝えると、
「送るだけだから大丈夫!お母さんは、あなたに食べて欲しいの!」
と。
どっちの気持ちが正しかったのでしょう。
私の気持ちは、
「心配だから外に出て欲しくない!」
母の気持ちは、
「娘に食べてもらうのが楽しみなの!」
私の気持ちを優先すると、母の楽しみを奪うことになります。
母の気持ちを優先すると、私が心配することになります。
結局、新玉ねぎ、送ってもらいました。
今度いつ会えるか分からない状況で、
母の楽しみを奪うのは、なんだかダメな気がして。
私が断ると、母の声がすごく悲しそうで。
あと、新玉ねぎが自家製なのも、母の気持ちを優先するための要因にもなりました。
本当に「送るだけ」だから。
家の敷地から一歩も出ず荷造りできるから。
もし、
「お店に買いに行って送るね!」
とかだったら、絶対に断っていました。
少し前、
近くに住む義理の母から、
海鮮丼と唐揚げをもらいました。
「これなら、晩御飯の支度しなくても、すぐ食べれるよ」
私が、仕事の後、楽できるように買ってくれていました。
「私のために、スーパーにいる時間増やさないでー」
と思いましたが、
感謝の気持ちの方が強くて。
気持ちのこもった差し入れが、
すごくすごく嬉しくて。
「ありがとう」
とだけ伝えました。
心配な気持ちは尽きませんが、
なんでもかんでも断るのは、違うのかな?
と、最近思うようになってきました。
そういえば、母の日にテイクアウトした料理を持っていった時、
母は、「ありがとう」と食べてくれました。
「私のために外に出ないで!」
とは言いませんでした。
母からの「ありがとう」が、すごくすごく嬉しかったのを思い出しました。
新型コロナウィルスは、人と人を遠ざけます。
大切な人を守るためにも、物理的な距離は仕方がありません。
でも、心の距離は、
心の距離は、考え方や捉え方次第で、近づけるんじゃないかな?
まだまだ先が見えません。
考えれば考えるほど不安になります。
だからこそ、心の距離を。
こんな時だからこそ、心の距離を大切したい。
最近、そう思えるようになってきました。
なので、これからは、場合にもよりますが、
贈り物はありがたく頂こうと思います。
「ありがとう」
と、素直な気持ちで受け取ろうと思います。