「昔は~」「前は~」
この言葉、要注意だと思います。
不思議なもので、自分の一番良い状態の頃の記憶が強く残っていて、
「昔はもっと速く走れたのに」
「昔はもっと痩せてたのに」
「昔はこのくらい平気だったのに」
「昔は・・昔は・・」
「え?なんでこんなに違うの?」
昔とのギャップに、本気で驚くことがあります。
「前は出来たんだから、今でも出来る出来る」
過去に出来たことを、今でも同じように出来ると思い込んでいることもあります。
私の場合、やはりダイエットです。
食事量を変えて、3か月程で健康的に痩せた記憶。
食事内容と運動で、6か月程で健康的に痩せた記憶。
その都度リバウンドを繰り返しているのに、自分に都合の良い記憶(ダイエット成功の記憶)だけ思い出すことがあります。
その都合の良い記憶が、
「私が本気だせば、いつでもダイエットは成功出来る」
「だって、前にも成功してるから」
という思い込みを生み出しています。
さて、具体的に数えてみましょう。
ダイエット成功したのは、どのくらい前のことでしょう。
- 食事量を変えて、3か月程で健康的に痩せた ⇒ 17年程前
- 食事内容と運動で、6か月程で健康的に痩せた ⇒ 9年程前
17年・・? 9年・・?
もうそんなに経つの?
17年て・・・
0歳の子が、高校生(17歳)になっている。
9年て・・
中学校 高校 専門学校(3年制)を卒業出来る。
私、そんな昔の記憶に縛られていたのか・・
月日が経つのって、早いな・・
17年前は、22歳。
今は、39歳。
「ぜんぜん違う」
私が私であることは、一生変わらないけど、
体力も肌艶も疲れ方も脂肪の付き方も、諸々違います。
歳を重ねて良いこともいっぱいあるけど、間違いなく肉体は衰えています。
具体的に数えることで、
「昔とは違うこと」に気付くことができました。
記憶の中では、いろいろ美化されていました。
17年、9年という歳月が、なかったことになっていました。
過去の成功体験に縛られ、「今」を生きていませんでした。
「過去は過去」
過去の経験を活かすことは大切ですが、居心地の良い過去に居続けるって、
どうなのでしょう。
「大事なのは今。そしてこれから。」
「今」に目を向ける。
そして「未来」を考える。
「こっちの生き方がいい」
具体的に数えることで、居心地の良い過去から脱出できました。
昔との違いにショックを受けることもありますが、歳を重ねたことで良かったことも、たくさんあります。
過去と比べたって、仕方がありません。
「これからの未来をどう生きていこうか」
こっちの方が、断然ワクワクします。
人生まだまだこれから、これから何が起こるのかワクワクしています。
「昔は~」「前は~」と言い始めたら、
具体的に数えてみませんか?